ここ数年で ”ボトックス” という言葉を聞く機会はかなり増えました。
一般的にもかなり普及していて実際に関わる方でも行っている方が増えています。
今回はボトックスの仕組みと運動指導者から見たデメリットについて解説していきたいと思います。
〇ボトックスのメカニズム
ボトックスというのはボツリヌストキシンという薬を使用し筋肉を収縮させる物質であるアセチルコリンの放出を抑えることで筋肉を収縮できなくさせるというメカニズムになります。
人間の顔には表情筋という細かい筋肉があり、これらの筋肉が収縮するから顔に表情ができます。この表情筋にボトックスを打つことで筋肉の収縮を抑えるので筋肉も弱くなり、シワなども寄りづらくなることから見た目的に若く見えるという形です。
またボトックスは表情筋だけでなく肩こり筋と言われる僧帽筋上部に打つ方も多いようです。
〇僧帽筋上部に打つデメリット
運動指導者の観点で見ると特にこの肩こり筋である僧帽筋上部は注目される筋肉で、この筋肉の抑制というは重要視されることがあります。
実際に多いアプローチでは僧帽筋下部、前鋸筋下部の活性により過使用されている僧帽筋上部の働きを抑制、肩甲帯周りの筋肉のバランスを整えることで肩こりが気にならなくなるということは非常に多いです。
しかしこれが僧帽筋上部にボトックスを打っていると活性したい僧帽筋下部も収縮が入りづらくなることがあります。理論的には注射した筋繊維だけに抑制をかけることができるようですが、少なからず下部やその周辺の感覚にも影響は及ぼしている可能性はあるかと思います。
また胸鎖乳突筋を始めとする首周りの筋群などに注射するといわゆるクランチのような首を屈曲させることが必要な運動が自力で頭を上げられなくなったりします。
このように打つことによる見た目的なメリットはありますが、収縮させなくなるということは運動連鎖や運動機能に悪影響を及ぼすものでもありますので本当に必要か?という所はしっかりと考える必要がありますし、特に肩こりなどの根本的な解決には運動療法や自律神経などの所を改善させる必要があるかと思いますのでボトックスでの解決はあくまで対処療法になります。
最近は美容医療も身近になっていますが、このようなメリットデメリットというのをしっかりと考えて取り入れる必要があるかと思います。ぜひ参考にしてください!
運動指導者から見たボトックス

