一般の方ですとピラティスと筋トレが違うことはなんとなく理解している方は多いですが、何が具体的に違うのか?と聞かれる意外と悩まれるかと思います。
これはトレーナーにとっても意外と難しい質問だと思っていますが、今回はこの違いを解説していきます。
〇ピラティスと筋トレ
まずピラティスの特徴は以下の通りです。
・ゆっくりでなめらかな動きを重視
・身体を大きくするのではなく筋バランスを整える
・インナーマッスルを使用することによる姿勢改善、機能改善
・動きのバリエーションが多い
簡単に特徴を上げるとこの辺りかと思います。
この中にインナーマッスルを使用することによる姿勢改善とありますが、インナーマッスルを鍛えるとなぜ姿勢改善に効果的なのか?というのはホームぺージなどでも解説していますが、骨際にあるインナーマッスルの方が表層にあるアウターマッスルなどに比べて固有受容器というものが多く存在します。
これらの受容器が姿勢の崩れ、骨の崩れを感知することで姿勢を制御することができます。いわゆる筋トレでインナーマッスルが全く鍛えられないわけではないですが、どちらかと言えばアウターマッスルを鍛える動きになりますのでより狙って効果的に姿勢を改善するためにはピラティスなどのゆっくりとしたなめらかの動きで鍛える必要があります。
次に筋トレの特徴です。
・筋肉のボリュームを大きくする
・ダイナミックな動き
・動きのバリエーションは少ない
・効率の良い鍛え方がある
パーソナルジムに通う方で一番多い目的はダイエットか筋肉のボリュームアップだと思います。
ボリュームアップというのは女性であればお尻を大きくしてヒップアップを目指したり、男性であれば大胸筋を鍛えて厚い胸板を作るなどです。
これには漸進性過負荷の原則と言って段階的に負荷を上げていかなければいけません。例えばベンチプレスで30㎏を10回余裕で上がる人が30㎏10回をひたすらトレーニングの度に行っても現時点以上の筋肥大はしていかないということです。
30㎏で10回ができるなら次は32.5、35㎏で10回を目指してそれが達成できれば大胸筋に筋肉がついていっているということです。(単純に種目がうまくなったなどを除く場合)
ピラティスではこれは無理なのか?と言うと必ずしもそんなことはなくピラティスマシンではスプリングというバネが負荷をかけてくれるのでこの重さを変えていけば過負荷することも逆に楽にすることも可能です。
ただもちろんスクワットなどの動きはできませんし、ベンチプレスのような動きもできません。
なのでしっかりと筋肥大を目指してトレーニングしていくなら普通に筋トレ系の種目を行うことが効率は良いと思いますし、プレートやダンベルなどで重さの変化を感じやすいです。
〇まとめ
このようにピラティスと筋トレでは目的が違います。
ただ目的が違うだけでどちらが優れているというわけではありません。ピラティスが得意なこともあるし、筋トレが得意なこともあります。
身体が整っていて不調もあまりない方はその身体をキープしつつ筋力アップや筋肥大を目指すべく筋トレをガンガン行うのも非常に良いと思います。
ただそれが身体の不調を抱えていたり、バランスが整っていなかったりする方がいきなりハードな筋トレばかりを行ってしまうと逆に怪我をしたり、不調が悪化したりしてしまいます。
このバランスが大切なだけですのでどちらも運動療法として非常に有効な手段です。
当スタジオはパーソナルピラティスということでピラティスマシンを導入していますが、パワーラックも導入していますし、ダンベルやウォーターバックなども導入しています。
身体を整えるピラティス、筋肉をしっかりと鍛える筋トレ、どちらもできる環境を揃えていますので是非お身体のお悩みなどがある方は体験からご来店頂ければと思います。
ご来店お待ちしております!
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