スクワットで「腰が疲れる」「腰が痛くなった」などの症状がでてきたことがある方は多いと思います。
スクワットというのは皆さんご存じのように本来は脚の種目ですよね?
どのくらいのスタンス、深さで行うかによって脚の中でもどこの筋肉により効きやすいか?というのは変わりますが、腰の種目と思っている方はいないと思います。
それでも多くの方が腰に効いてしまうわけです。
その原因は ”地面を押すことができていない” という所にある方が多いです。
今回はこの意味を解説していきます。
〇地面を押すとは
スクワットという種目は足関節、膝関節、股関節という3つの関節が稼働するトレーニングです。
ですのでこれら関節に関わる筋肉に効いてくるのが普通です。
その中で特にしゃがんでから立ち上がる局面ですが、脊柱の伸展という背骨を反らせる力を使って身体を持ち上げてくる方が非常に多いです。
もちろん先ほどの3関節以外の関節が全く動かないということは難しいですが、基本的にはこの3つの関節以外は可動させたくないのがスクワットです。
立ち上がる局面において脊柱が伸展してしまうと当然脊柱起立筋群の筋発揮が起き、腰回りの筋肉を過剰に使うということが起きます。またその負荷に耐えられなければ腰を痛めるという最悪の結果になります。
その中でこのようなスクワットをしている方は地面を押しているという感覚があまりないと思います。
どちらかと言えば地面を引っ搔いて身体を反って身体を上げている感覚かと思います。
特にヒップスクワットと言われるようなお尻を後ろに大きく突き出す意識で行っている方、鏡を常に見て行っている方はこのような傾向になっていると思います。
ですのでスクワットで腰に過度に効かないようにするために重要なのはお腹をしっかりとコントロールして脊柱ニュートラルを保ちつつ下半身でしっかりと地面を押して立ち上がってくることです。
現代人では反り腰の方などが多いですのでこの意識がそもそも難しい人が多いです。そのためにスクワットを行う前に筋バランスや運動パターンを学習するトレーニングなどを行うわけです。
しっかりと地面を押す感覚がわかったり、正しいスクワットになってくると腰が過度に疲れる、痛くなるということはないと思いますので是非自重からこの辺りを意識してトレーニングしてみてください!
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