お尻トレーニングと言えば「ヒップスラスト!」というくらい尻トレとして有名なヒップスラストですが、実際にはかなり微妙な種目だと考えています。
その理由はいくつかあるのですが、そもそもヒップスラストという種目は意外と難易度が高いです。
インスタグラムなどでもヒップスラストと検索をかけるとヒップスラストを行っている女性の動画をみることができますが、うまく行えている人がかなり少ない印象です。
現代人は反り腰の方が非常に多いです。

ヒップスラストと言う種目は専門的に言えば「股関節屈曲位からの伸展」で大殿筋をメインに狙った種目です。しかしこの際に体幹部と大腿骨の切り離しがうまく行えていない方は”股関節伸展”ではなく”腰椎伸展”で代償してしまいます。

本来殿筋を狙ってトレーニングしているのに腰椎前弯が強調された腰反らしトレーニングになっている人が多数です。この状態でどんどん荷重していけば当然腰痛を助長することになります。
また「じゃあ正しく股関節伸展で行えるなら良い種目なんだ!」と思う方もいるかと思います。
もちろん正しく行えるなら絶対にやらない方が良い種目!とまでは言わないですが、殿筋の筋肥大を目的にしたトレーニングを考えてみてもスクワット、RDL、ブルガリアンスクワットなど良い種目が多数あります。
その中でヒップスラストを選択する意味があまり感じられないということです。
スクワットなどのような立位の種目で殿筋を使えるようになることが特に大切にしていることでもありますのでそのあたりもあまりヒップスラストをお勧めしない要因になります。(その他鼠径部付近に高重量を乗せる、可動域の狭さなどの理由もあります)
筋肥大以外の目的で自重や軽い負荷でヒップリフトなどの似たようなトレーニングを行うことはありますが、今の所ヒップスラストの必要性は感じていません。
ヒップスラストであまりお尻に入らない、ヒップアップしている気がしない、腰を痛めた、と言う方はぜひこのような意見も参考にして頂き、再度トレーニング種目を見つめなおしてみても良いかと思います!
今回は以上です!

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