空気圧を制する者が姿勢を制する


姿勢改善というと「この筋肉は緩めて、この筋肉は鍛えて」など筋肉を鍛えたり、緩めたり、ストレッチしたりなど筋肉にフォーカスすることが多いと思います。

ですが今回のタイトルにある通り「空気圧」というのも非常に重要になってきます。
物理的に動きを制限する要素として

・筋の張力
・インピンジメント
・空気圧


があります。
筋の張力は「広背筋が硬くなっていると腰が丸まる動きが制限される」ような制限。
インピンジメントというのは挟み込みのことで、「軟部組織や筋肉が骨と骨との間で挟まれたりして制限される」制限

そして最後が空気圧。
この3つの中で最も強い制限とされるのが空気圧です。
車のタイヤを想像するとわかりやすいですが、あの重たい車体を空気の圧で容易に支えてしまいます。それくらい空気圧というのは圧が強いです。

身体には空気が入る”肺”があります。
それを胸郭(胸骨、肋骨、胸椎)が囲っています。
空気を吸うと胸郭が膨れてくると思いますが、これは肺に空気が入ってパンパンになることで中から胸郭が押されて膨れてきていますよね。

そしてこの空気圧は「抵抗のない方にない方に流れていきます」
例えばわかりやすいように極端な方を例にしていますがこのような画像の方がいるとします。



いわゆる猫背姿勢で肩が内に巻いて、ストレートネックのような形になっていますね。
このような方が呼吸をした際に空気はどこに流れていきそうでしょうか?
胸の前は短縮してスペースがないですので後方の背中側に流れていきそうなイメージがわくかと思います。

ではこちらの方はどうでしょうか?



適度に胸が張れていて頭部の位置も胸郭の上にきちんとのっています。
このような方が呼吸をすれば前胸部にも空気がしっかりと流れていきそうなことがわかるかと思います。

ですので姿勢改善を図るうえでこの空気圧をうまく利用していくことが非常に重要になります。
適切な圧の制御をすることでしぼんでしまっている箇所に空気を届けることができるのでそれが姿勢改善にかなり効果的になってきます。



これはただ呼吸を意識しないでストレッチをして筋肉を伸ばすだけでは起こらないことです。
逆に言うとストレッチやトレーニングを行うにしても呼吸の意識やストレッチ、トレーニングの肢位、圧の制御が重要なこともわかってくるかと思います。

一番制限の強い空気圧をうまくコントロールしていくことで姿勢に変化もでて、それによって不調にも変化が出てきます。
ぜひ一度空気圧という所にも目を向けてストレッチや呼吸エクササイズ、トレーニングも行ってみてください!